たまりば

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2011年11月29日

失われていく日本の食伝統??

最近至る所で「おせち」の予約案内を目にする。
私がドイツに行った11年前は、身の回りに、こんなにたくさんの広告や案内はなかったような気がする。久しぶりに日本に戻り、「おせち」の案内や広告の多さにはビックリ。

実際にどのくらいの人がおせちを自分の家で用意せず、注文するのかはわからないが、少なくとも昔は、各家庭でおせちの準備をしていたように思う。私の家でも母が、お煮しめや黒豆、きんとんなど煮て、きれいにお重に並べていたことを思い出す。

私も日本にいる間はあまり自分では作らず出来合いの栗きんとんやかまぼこ、お豆などお店で買っていたが、おせちの材料を買いにに師走のにぎやかな商店街に行くのも楽しいし、きれいにお重に並べる時もお正月がもうじき来る嬉しさが感じられる。確かに注文するのは簡単だが、何だかさびしいような味気ないような気がする。

更には「洋風おせち」なども目にし、ローストビーフやミートローフなどもお重に入っているようだ。
おせち料理は、レンコン、昆布巻きなどそれぞれが新年を祝う心を表すもので意味がある。日本の素晴らしい食伝統を失ってしまうのはとても残念に思う。

ドイツにいる間は、「おせち料理」が食べたくなり、注文することもできたが、あまりにも高かったので、せいぜい、かまぼこや黒豆を買ったぐらいかな。ドイツ生活が長くなり、どうしてもおせち料理がいただきたい場合はオランダのある日系のホテルに行きそこでおせちを頂くこともできた。海外に長ければ長いほど、日本の物が懐かしくなる。そういう私も「和菓子」が無性に食べなくなり困ったこともある。日本に一時帰国の時には、美味しい「和菓子」がいただけ本当に幸せに感じたことを思い出す。

日本にいるとあまりありがたみや素晴らしさに気が付かないが、美しい和菓子や深い意味を持つ「おせち料理」、日本の食の伝統も大切にしていきたいと思う。  


  • Posted by ゆっこ at 23:54Comments(0)