ドイツの単語は辞書にない?
11年前に渡独した時、下の娘はまだ5歳で近くのドイツの幼稚園にいくことになった。幼稚園の行事やお知らせは当然、ドイツ語で来る。さらに大変なことに活字体でなく筆記体で来るのだ。筆記体は英語と全く同じかと思っていたら、またこれが微妙に字体が違うのだ!!
もちろん、まったくドイツ語がわからない私は、筆記体を一生懸命解読!!して、独日の辞書を引くのだが、いくら引いてもその単語が出ていない。「全くこの辞書はひどいもんだ!」としばらくの間思っていた。が、あとでドイツ語はたくさんの言葉が一緒になって作る合成語が多いことが分かり、単語の途中から引いてみるとちゃんと単語がみつかるではないか。これこそ「目から鱗」の世界だった。
初めてもらった幼稚園からのお知らせは、A4サイズがたった1枚。でもこれを解読するのに2時間かかった。次第にドイツ語の合成語の仕組みを知ってから、だんだんと早く読めるようになったのだが。
本当に苦労したドイツ語だが、今は大好きな言葉の一つだ。メルヘンを原書で読むのも楽しい!!もちろんあれだけ大変な思いをして解読したのだから、意地でも学習していこうと思ったこともドイツ語学習持続の理由でもある。
そういえば、アメリカにいた時、日本人のお友達がスーパーのレジで英語がわからずうろたえていたら、なんとレジの女性に”Idiot!!"と言われたらしい。その時は意味が分からなかったのだが、あとで辞書を調べてみてかなり憤慨したそうだ。そして絶対に英語がわかるようになるまで勉強しようと強く思ったということだ。
語学学習には、苦い経験も必要だ。それをばねにして学習に取り組んでいけば上達も早い気がする。
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