「ことば」の存在

ゆっこ

2013年06月19日 09:47

最近「言葉」について考える。先日大学で「言語の本質」に関する文献を読んだ。そこには、「思想を触発するのも言語であれば、その思想を実現するのも言語であり、言語が違えば、そこに開かれた世界までがちがってくる。」とあった。言葉がなかったら、思考・概念を表現することができない。そしてそこから新しい世界が生まれない。これは考えたら当然のことだが、言葉といううものの存在をあらためて考えさせられる。その文献の中では、スタンダールの小説「パルムの僧院」の中の1節を引用して、「愛」という言葉の存在に触れている。「愛」という言葉が存在しなければ、「愛」も存在しない。「愛」のある世界が開かれない。私たちは、日ごろ特に意識もせず言葉を使いいろいろなことを表現しているが、今一度「言葉」の持つ意味を考えてみるのも大切だと思う。自分の今の気持ち、考えを的確に表す言葉をきちんと使っているか?その言葉は相手に伝わっているのか?新しい世界が開かれているのか?今までぞんざいに使っていた言葉。これからはもっと大切に使っていきたいと思った。

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