自分を感じる!

ゆっこ

2023年05月14日 22:53

Hi, everyone! How was your weekend?

たった今、「ミッドナイト・ライブラリー」(マット・ヘイグ著)を読み終えました。この本は、全てがうまくいかず生きる希望を失った主人公ノーラが、不思議な図書館で、選ばなかった人生の数々を経験することで、人生を見つめ直し生きる希望を見出すというストーリーです。物語の中には、とても印象に残る言葉がたくさんちりばめられていました。私たちは、「もしあの時この生き方を選択していたら・・・、あの時、こうしていたら・・・自分の人生はもっとよかったのかもしれない」などと考え、後悔したり、愚痴を言ったりすることがあると思います。ノーラもあの時、こうしていればと後悔ばかりして、人生を嘆いています。しかし、さまざまな人生の選択を経験する中で気持ちが変わっていきます。

「本当の問題は、後悔しながらいきていくことではないの。自分自身が過去に囚われたままでいる後悔そのものなの。後悔は私たちを委縮させ、やる気を削り取っていく。そしてついには、自分の一番の味方であるはずの自分が、最悪の敵みたいに思えてくる。
・・・・・・・・だから、ただ目を閉じて、目の前に差し出された飲み物を味わえばいい。その場に流れてきた音楽に耳を澄ませばいいの。・・・・・・ただ一人の人間であればいい。今存在している自分を感じていればそれでいいの。」(抜粋)

物語の中のこの言葉には特に感銘を受けました。気持ちがふーっと軽くなった気がしました。そしてノーラは、私たちは、「無限」であり「未来の可能性」を秘めていると考えるようになります。生きていれば、つらいことも悲しいこともあるけれども、「未来は不確定」、そこには「可能性」があるというノーラの言葉にとても勇気づけられました。自分の中では、「しっかり生きねば」と気負ってしまうことがあります。でも、ノーラの言葉から、ふと肩の力を抜いて、自分を感じ、そして未来に何か起こるかわからないワクワク感も楽しむ心の余裕も必要なのではないかと考えさせられました。

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