美しい夕焼け空を見て思う

ゆっこ

2023年10月19日 22:52

夕方、明日の大学の授業準備をしているとき、ふと外を見ると丁度太陽が沈むときで、真っ赤な燃えるような夕焼け空が目に入りました。思わず、手を留めて、椅子から立ち上がり、空の美しさに見とれていました。この美しい瞬間を逃したくない、ずっと見ていたい気持ちと早く明日の授業準備を進めなければいけない気持ちと・・・そして陽が沈むと空は、黒い影のような雲に変わっていきました。自然の魅せる一瞬の美しさには本当に心が打たれます。美しい自然を愛でることができる状況に感謝です。そんな時、今日の新聞で「学徒出陣80年」という記事が目に留まりました。茶道裏千家前家元の千玄室さんは、当時、特攻隊に志願したそうで、訓練が終わると仲間のためにお茶を点てることがあり、基地での茶会の写真が載っていました。そして記事には、隊員のひとりが、「生きて帰ったら、お前んとこの茶室で茶を飲ませてくれよ」と言ったと記されていました。それを読んでいるうちに胸が詰まってきました。記事はさらに彼らの思いをこう綴っていました。「みんなお母さんが恋人やった。もういっぺんお母さんに抱いてもらいたい、頭をなでてもらいたい」と。人は生まれてくる時や生きる時間を選べません。今も世界で起こっている悲惨な戦争。こんなに美しい夕焼け空を愛でることが許されない人々が今もたくさんいるという事実。美しい自然を見て、多くのことが心にうかびました。

言葉にもあらわせない、写真でもうつすことができないほどの鮮やかな夕焼け空!

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