間違えを消さない!

ゆっこ

2024年07月15日 23:00

先週の英語番組でアメリカ人のイラストレーター女性が、デジタルアートから水彩画に変えた理由を水彩画は、間違っても描いてもそれを「消せない」からだと言っていました。つまり、アクリルや油絵は、白い絵の具で間違いを覆い隠すことはできますが、水彩画はできず、「自分の直感に従って突き進まざるを得ない」、そしてそこから自分の「独自の芸術的スタイルへと昇華していった感じ」がすると語っていました。その話を聞いて、娘のドイツの小学校時代を思い出しました。ドイツでは、1年生から全ての教科においてペンを使い、間違っても消さないことを奨励していました。算数などもそうで、消さないことで、自分の間違いを見直し、そこから学ぶことができるからだそうです。確かに論文を書く時も自分の初めの文章を消さずそのまま残すことで、自分の考えの軌跡や直感などを知ることができ、それが自分のオリジナリティにつながることもあるかもしれません。間違えたことから学ぶことは多いですね。間違えを消さずに残す、というドイツの教育には学ぶべきものがあると思います。

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