古い建造物が残され、使われているポルトガル

ゆっこ

2012年04月12日 02:02



日本は長い歴史を持つ素晴らしい国だ。でもどういうわけがその歴史を感じさせる建物が少ない気がする。先日訪れたポルトガル。中世の町の面影を残す町がたくさんあり、まるで現代からタイムスリップしたような気分になる。
そして更に素晴らしいと思うのは、それらの建造物がただ単に保存されているだけでなく実際に、市民の生活の一部になり、使用されていることだ。

日本にもたくさんの素晴らしい歴史的建造物があるが、残念なことに壊されて新しい建物になったり、さらにはただ単に保管保存され、一般市民に使われることが少ないのではないだろうか。

ポルトガルの旅で特に素晴らしいと思ったのはポルトの町にある「サン・ペント駅」だ。この駅は、20世紀初め修道院の跡地に建てられたもので、ホールの壁がアズレージョという美しいタイル画で飾られている。そしてそこには、ポルトにまつわる歴史的なできことが描かれている。アズレージョは1930年に製作されたものとのこと。
今もその駅には電車が発着して駅として機能している。こんな素晴らしい芸術的な建物が市民の生活の中に溶け込んで使われている。まるで毎日美術館に来ているようだ。

日本にある数々の素晴らしい歴史的な建造物が残され、そしてさらにそれらが市民の生活の一部となり実際に使用されたら、本当にうれしい。

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