日本に帰ってきたんだなあと思う瞬間

ゆっこ

2011年06月02日 00:08

10年ぶりにドイツから日本に帰国してもうじき、11か月たとうとしているが、今でもまだ、「ああ、日本に帰ってきたんだなあ~」と思う瞬間がある。
今日は、そのいくつかをご紹介したい。

先日、郵便局に行ったら、いろいろな用紙を記入するところに、3種類の「老眼鏡」が置いてあった。
これは、ドイツではありえない。本当に日本は、かゆいところに手が届く国だと思う。

今日、久しぶりに、日本食で外食したときに、後ろのほうで、美味しそうにおそばをすする音が聞こえた。ドイツでは、音を立てて、食べることは、マナー違反。スープも「食べる」という表現  Suppe essenを使うぐらいで音を立てて、飲まない。私の背後でおそばをすする音は本当においしそうないきのいい音に聞こえた。日本に帰ってきたんだなあと思う。

今朝、ラジオで「今日、6月1日は、衣替えです!」という話を聞き、「衣替え」という言葉がとても新鮮に聞こえた。ドイツでは、洋服は、何を着ても自由。4月でも天気がいい、暖かい日は、いきなり、肩出しルックの女性をみかけることが多かった。夏の暑い日でも、厚手の品のいいコートを着ている老婦人もよく見かけた。少なくとも「衣替え」という感覚は、ないように思える。

10年外国に住むと自分が生まれ育った母国でも、時々、感心たり、驚いたり、新たな発見があり、毎日が新鮮だ。
当たり前だと思っていたことが、まったく、くつがえされるのも楽しい。

是非、日本の外に出て、そこから、日本を見つめなおすことをおすすめしたい。
いろいろな発見があると思うから。

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