高校英語の「英語による英語の授業」?
2013年から、日本の高校で「英語による英語の授業」が始まる予定だが、これは、大変なことだと思う。私自身は、10年間ドイツで、インターナショナルスクールに通う日本人の子供たちに英語で文法を含め教えてきたが、今度は、日本の高校の先生が日本の高校生にいきなり、すべて英語で授業を行っていくわけである。
今、私も日本の公立中学に行く子供たちにすべて英語で個人的にレッスンを行っているが、これがなかなかたいへんである。今は"present perfect "「現在完了」を日本語を使わずに、英語だけでいろいろな場面設定したり、例文を出したりして教えているのだが、時間がかかる!!、
「英語による英語の授業」をするには、、文法項目を英語で覚えること(「現在完了」"present perfect"、「受動態」"passive voice"など)から始まり、それらをどのように指導していくか、教員たちに対する指導も必要になってくる。実状は、どうなのであろうか? きっと、多くの英会話学校や、英語塾が高校教員対象のセミナーを開いているのであろう。でもよほどしっかりした指導を受けないと難しい。高校間での格差も生じる可能性がある。
実際、高校教師の友達に現状を聞いたところ、その私立の学校では、すでに専門の日本人の派遣の先生を雇用しているとのこと。公立高校は、どうなっていくのであろう。
むしろ、英語だけを使い、時間をかけ、教師も生徒も大変な思いをして文法項目を教授していくより、しっかり、母国語である日本語を通して理解させてから、それを場面場面でイメージを膨らませながら使い込み「使える英語」にしていくトレーニングにもっと時間を割いたほうがいいと思うのだが・・・・
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