2013年09月17日
科学との融合:しなやかに生きる
先日「脳科学と仏教の対話」という内容の番組を耳にする機会があった。私たちの脳が、私たちの心を支配しているという。そして脳は人に錯覚を起こさせることがあり、脳の機能すべてを信じてはいけない。そして、私たちは、脳が錯覚することもあるということを認識する必要があるという。また、脳が、私たちをコントロールしているために自分の意志では変えられない自分もあるということだ。もちろん変えられる自分もあるが、変えられない自分もあることを認識する必要があるという。仏教の諸行無常ということも人間の脳の働きとつながっているという。つまりこの世のものは常に変化してとどまるものはないという教え。そして、人間の考えや心が変わりゆくというのは、私たちが脳によって支配されているからと考える。このように自分自身ではどうにもならないこともあると認識するだけで、ずいぶん気持ちが楽になるような気がする。もちろんだからといって、自分の意思も持たずに流されて生きるということではない。自分の意志や気持ち、心をしっかり持ちながらも自分で変えることができないこともあるということを認識しているということだ。「心の錯覚」も生じえることを意識していく。このように科学と仏教を融合して考えることにより、生き方というものを多面的にとらえ、もっとしなやかに生きていけるような気がする。
Posted by ゆっこ at 01:16│Comments(2)
│人生を楽しむ
この記事へのコメント
自分では変えられない自分の脳・・・・・
教育は時間をかけて脳を創っていきますね。
もしかしたら、世の親たちは、人生が錯覚などによって悲しいものにならないようにと、少しでも良い環境や良き師、友に脳を曝すことによって子供の脳の意識下における質の変換が狙えると思って、受験地獄に拍車しているのかもしれません。
私たちは、メデイア情報をそのまま信じ込む脳、相関関係があるだけなのに因果関係があると信じたい脳、そんな脳に振り回されてきました。科学至上主義時代となって教育も、鋼鉄は熱いうちに・・という経験や直感の教えから神経ネットワークの生理・生化学的エビデンスに基づいた神経ネットワーク理論から計画する科学的教育となってきました。
教育は時間をかけて脳を創っていきますね。
もしかしたら、世の親たちは、人生が錯覚などによって悲しいものにならないようにと、少しでも良い環境や良き師、友に脳を曝すことによって子供の脳の意識下における質の変換が狙えると思って、受験地獄に拍車しているのかもしれません。
私たちは、メデイア情報をそのまま信じ込む脳、相関関係があるだけなのに因果関係があると信じたい脳、そんな脳に振り回されてきました。科学至上主義時代となって教育も、鋼鉄は熱いうちに・・という経験や直感の教えから神経ネットワークの生理・生化学的エビデンスに基づいた神経ネットワーク理論から計画する科学的教育となってきました。
Posted by まるやま えつこ at 2013年09月18日 23:02
えつこさま、いつもコメントをありがとうございます。脳の偉大なる力!仲良く付き合っていきたいですね。
Posted by ゆっこ
at 2013年09月23日 14:54
