たまりば

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2023年01月29日

今だからこそ、東京での新たな発見

新宿で生まれ、大学まで都心で育ちましたが、今は都心ではなく郊外のほうが好きです。年を重ねる中で、都心はいつも混みあっていて、ゆったりと過ごすことができないという先入観があり、あまり、都心に魅力を感じることがなくなってきました。せいぜい買い物や映画、美術館など行く目的がある時にしか行くことはなく、目的を済ませたら、ラッシュを避けてできるだけ早く帰りたくなります。でも今日の出来事がその気持ちを変えたようです。その出来事とは?

今日は、ウクライナ難民の暮らしの写真展に行くために都心まで出かけました。駅の改札を出ると、まずは駅前の巨大なショッピング・センターにびっくり。そして中に足を踏み入れると様々なジャンルの本が、所狭しとワンフロア―に陳列されていました。そして2階に上がると、衣食住・旅・デザインなどライフスタイルごとに本が並び、、従来の本屋さんと全く雰囲気が違っていました。中でも一番嬉しかったのは、2階の真ん中のスペースにシェアラウンジがあり、カフェを飲みながら、閲覧専用の本を楽しむことができたことです。私が毎年、訪れるドイツの町の本屋さんには、カフェスペースやラウンジがあり、ゆったり本を手に取ってみることができます。日本にも最近は、そのようなタイプの本屋さんが増えているようですが、まだまだ数は少ないようで、いつもドイツの本屋さんにあこがれていました。今日行ったところは、さらに本のジャンルをライフスタイルと生活・文化と融合させる工夫をしています。何時間でも過ごせるようなとても居心地の良い空間でした。

都心にも郊外にはない素敵な空間がたくさんあると感じました。これからは、今まであまり気が進まなかった都心にもぶらりと行ってみようと思いました。そこにはきっと新たな発見があるはず。これからも東京の魅力を若いころと違う今の自分の感性で感じていきたいです。

写真の場所は、私のお気に入りのドイツ市内の本屋さんです。7階建ての本屋さんでジャンル別になっています。興味のある本を手に取り、ゆったりした椅子に腰かけ、窓外の景色を楽しみながら、見ることができます。本以外にもかわいい小物や文具類なども揃えています。  


  • Posted by ゆっこ at 22:20Comments(0)人生を楽しむ

    2023年01月28日

    インタビューを終えて

    Hi,everyone! Are you enjoying your weekend?

    年を重ねることの意味について関心のあるわたしですが、先日、70代初めの女性Aさんが快くわたしのインタビューに応じてくださいました。今のライフスタイルから、最近感動したこと、これからやってみたいこと、年をかさねていくことの不安などカフェを飲みながら、自由に語っていただきました。
    インビュー内容を簡潔にまとめると・・・

    特に楽しいことは、面白い本を読むことも好きだが、ジムなどで友達と顔を合わせ、ちょっとした言葉を交わすことが最高。
    年はあまり生活の中で意識していないが、年を重ねることと折り合い、受け入れていく姿勢。若い時にまた戻りたいとは思わない。
    今は、自然を見たり感じたりすることが多く、とても謙虚な気持ちになれる。
    今を楽しみ、自分らしくしっかり生きていきたい。

    その他にもいろいろなお話がでましたが、自分の感性や直感をとても大事になさり、かつ自然体でしっかりと生きていらっしゃるという印象を受けました。確かに年をとることは、避けられないことだし、それに抗って生きていくのではなく、肩の力を抜いて楽しみながら、生きていくというのは素敵だと感じました。
    今を生きる50代以降の女性たちが、生活のなかで年を重ねていくことをどのように捉えているのか、さらにインタビューを続けていきたいと思います。


    この写真は、昨年、フランスのジベルニーで撮ったものです。陽が沈むとき空が真っ赤に染まり、あまりの美しさに息をのみました。クロード・モネの庭園も素晴らしかったのですが、この村で見た夕焼けに一番感動しました。自然を前にして謙虚な気持ちになるというAさんの言葉に全く同感です!  


  • Posted by ゆっこ at 22:02Comments(0)年を重ねる

    2023年01月27日

    絵画との心の触れあい

    HI, everyone! It was freezing today, wasn't it?
    今日はかなり寒くなり雪も降るかもしれないという天気予報でしたが、思い切って前から気になっていた美術展「エゴン・シーレ展」に行ってきました。そしてまさにドイツ人哲学者Schmid氏の言うところの「感覚への刺激」を受けてきました。50点のシーレの作品の中で一番心を打たれた絵画は、冬の枯れ木を描いた作品です。キャンパスの絵には、亀裂が入っているようでまるで人の心の中の孤独や寂しさを表わしているようでした。作品を通して自然と人間の一体化を強く感じました。そして母と子を描いた絵画には、目を閉じる母親と大きく目を見開いた子ども。子どものまなざしは、何か私たちに訴えるようできりきりと痛みを感じるほどでした。緊張感を持って絵画を鑑賞していくと、おとぎの国のような街並みを描いたホッとするような絵画もあり、思わず笑みがこぼれました。そして10年暮らしたドイツや訪れたヨーロッパの小さな街並みを思い出しました。絵画を目の当たりにするとなんだかその中に引き込まれていくような気がします。
    Schmid氏は、年を重ねるという事で、経験という財産が増え、視野がより広くなり人間や事物をより的確に評価できるようになると述べています。

    絵画を見る時、それぞれの人が自分の人生や経験をかさねてみていると思います。年を重ねたからこそ、若い頃とは違った気持ちや感覚で、その絵画を何十倍にも何百倍に楽しめることもたくさんあると思います。美術館は、時間予約制なのでゆったりと見ることができます。是非、絵画との触れあいを楽しんでみては?

    写真は去年の夏に訪れたドイツのノイス市にある屋外美術館です。建物の入り口に立つと自分がその作品の一部になるという作りになっています。自然の中に様々なアートがあり、まさに自然と一体化した美術館でした。

      


  • Posted by ゆっこ at 21:08Comments(0)人生を楽しむ

    2023年01月25日

    わたし流同時進行~しながら

    Hi, everyone. How was your day today?
    わたしは、今日はずーっと2023年度大学での担当教科のシラバス(授業計画)を作成していました。ところで、以前、同時に2つのことをする「ながら族」という言葉がありましたね。当時はなんだか否定的なニュアンスを持っていたような気がしますが。まさに私はこのタイプのようです。今日の作業も疲れたときには、バックグラウンドミュージックを聞きながら、やっていました。その方がはかどる??
    年を重ねていくと同時に2つのことができなくなる、と嘆いている友だちがまわりにいます。でも生活の中で同時に何かをすることは、年齢に関係なくできるのでは?確かに集中するには、一つのことだけをしっかりとするのが一番と考えられますが、意外と「~ながら」も効果的に事がスムーズに運ぶような気がします。私の場合は、夕飯の支度をしたり、家の片づけをしながら、腹筋‽?をしながら、聞き逃し配信の英・独・仏語関連の語学講座をよく聞きます。また、これは「~しながら」ではないですが、長い時間電車に乗る時には文庫本を読みます。特に忙しい時には、この方法で時間も有効に使えるような気がします。毎日の生活のなかに、ちょっとした「~ながら」を取り入れてみてはどうでしょうか。そういえば、父はお風呂に入りながら、よく歌を気持ちよさそうに歌っていました。お風呂場で歌うと上手に聞こえる?
    年を重ねると以前できたことが、できなくなってくることもあります。でも、ちょっと視点を変えたり、やり方を変えてやってみると、意外と楽しみながら、生活できるような気がします。

    先日ご紹介してSchmid氏は以下のように述べています。

    年をとったことを示す明らかな兆候と折り合いをつける。そして、心や体のあちこちに感じ取れるようになった「老化に伴う未知の現象」と親しくする
           
    年を重ねる中で表れてくるいろいろな状況を嘆くばかりでなく、違ったやり方や見方で、折り合いをつける。そしてそれを楽しむ。素敵なことだと思います。

    この写真はオランダのフォレンダムで撮ったものです。このseagullのように一つのことに固守せず、気持ちを解き放つことの大切さを毎日感じています。  


  • Posted by ゆっこ at 22:23Comments(0)今の自分

    2023年01月24日

    Shadowingの勧め!

    Hi,eveyone! How are you doing?


    昨日、外国語や外国の文化に触れる楽しさ、醍醐味についてお話ししましたが、今日は、外国語学習(いや楽習)に興味のある方に大学の授業で学生たちに伝えていることをお話しできたらと思います。

    わたしがいつも学生たちに勧めるのは!

    shadowingです。つまり、外国語が聞こえたら、すぐに影のようについて出来るだけ同じように発音していく練習です。これをすることにより、確実に外国語の持つ音のリズムやイントネーションが身についていきます。はじめからはなかなか難しいですが、あきらめずに、又、ついていける箇所から入っていくことを繰り返します。
    もちろん、最初は、文字を見ておこなって大丈夫です。慣れてきたら、見ないでやってみるのもお勧めです。言葉を体感することがとても大切になります。
    わたしが、かつて通訳の学校に行っているとき、ひたすらshadowing をやらされました!口が疲れました!

    なかなか聞き取りが難しいという人もshadowingをすることで不思議なくらい、音が耳に入ってくるようになります。興味がある方はぜひ試してみてください。

    そして単語力を伸ばすことも学生たちの大きな悩みですが、関連づけて覚えることがコツです。例えば、名詞だけでなく、その単語の形容詞、動詞、副詞を一緒に覚えたり、同意語、反対語も覚えます。また、humid というような単語であれば、他に天候や気温を表わす言葉を関連して覚えるのも良いと思います。写真の辞書には、synonyms(同義語)やantonyms (反意語)が載っていてとても便利です。
    単語はすぐ忘れてしまうと嘆く学生も多いですが、忘れたら、又覚えればよい、と言っています。気楽に考えればよいのです。それを繰り返すうちにだんだんと定着していくので大丈夫です。

    とにかく楽しみながら、楽習をしてみてください。外国語を知ることで世界がうーんと広がります!!そしてもちろん脳の活性化にもよいですね。


      


  • Posted by ゆっこ at 20:53Comments(0)人生100年

    2023年01月23日

    大好きな雲の上!

    Hi, everyone? What’s up?



    今日は、私の大好きな雲の上にいる時に撮った写真を公開します。どんなに気持ちが落ち込んでいたり、元気がない時でも飛行機に乗って
    雲の上に行って窓から外を見ると、今までなんでこんなちっぽけなことで悩んでいたのかな、なんて思ったりします。

    つまり、日常から非日常の世界、いつもと違う世界に自分を置くことでとても気持ちが楽になったり、気持ちが高揚したり、大きな気分転換になると思います。非日常の世界に浸るには、読書したり、美術館に行ったり、いろいろな世界が考えられますが、やはり、旅!!は最高なのではないでしょうか。そしてもしできたら、国内だけでなく海外もいいですね。

    そして海外の旅を楽しむのは美しい景色だけでなく、なんといっても私にとっては現地の人々とのコミュニケーションです。言葉が少しでもできたら楽しさは、何倍にも膨らむ気がします。

    ここまで読んで、皆さんは、このブログのタイトルのArt of Agingの内容ではないかと思われるかな。実は今日は、外国語を知る楽しさを是非、皆さんと共有したいと思うのです。そして語学学習は何と脳の活性化にもつながります。私は、英語、ドイツ語、フランス語を話しますが、それぞれの言葉を話す時に違った気分を味わえます。日本語では、言えないことも外国語では表現できたり、気持ちもストレートに言えたり。もちろん、私が言葉を学ぶのは、やはり、何といっても現地の人々とつながることの嬉しさです。

    先日の本の著者、Schmid氏は年を重ねていく中で、「感覚への刺激」の大切さを述べています。具体的には、
     美しい絵画・景色をみる
     音楽を聴く・楽器を演奏する・歌う
     料理を味わう・散歩・スポーツ

    等を挙げています。
    わたしのおすすめは、旅、そして外国語や他の国の人々とのふれあいです。

    今の時代は、外国語学習のツールが至る所にあふれています。好きなジャンルの海外の雑誌を読んだり、映画をオリジナル・バージョンで見たり、ジャズやシャンソンを聞いたり、歌ったり、もちろんNHKの語学講座を見たり、聞いたり。
    毎日の生活の中に10分でも20分でも外国語や海外の文化に触れる時間を持ってみませんか。


      


  • Posted by ゆっこ at 22:41Comments(0)

    2023年01月23日

    1日1日を味わいつくして生きる

    Hi, everyone! How was your weekend?

    先日、ご紹介したドイツ人哲学者の書いた本のタイトルを再度お知らせします。

    “Gelassenheit
    Was wir gewinnen, wenn wir älter warden”

      著者:Wilhelm Schmid  

     日本語訳:「老年を愉しむ10の発見」
                 (三笠書房)

    タイトルの”Gelassenheit”は、日本語に訳すのはむずかしいですが、
    訳本では、「落ち着き」としています。つまり、タイトルを訳すと「落ち着き: 私たちが年をとることによって得ることができるもの」となるでしょうか。そして本の中にこんな内容があります。

    年を重ねることにより、日々の喜びを意識して味わい、その幸せを知ることができる。それは、その喜びや幸せを
    いつまでも味わえるものでないことがわかったためである。また、より意識的に喜びを味わう事の出来る能力があってはじ
    めて、年齢を重ねることを「受け入れ、愛する」ことができる。
     (引用)

    確かに自身も年を重ねることにより、人生は有限であり、いつまでも続くものではないことを以前より意識し始めるようになった気がします。
    だからこそ、より深く日々の幸せを愛おしく思うのでしょう。
    また、興味深いのは、Schmid氏が、これは、一つの能力と捉えていることです。年を重なることで初めて、日々を愛し、味わうことができるのだと思います。

    今日の出来事で言えば、冬といえども明るい太陽のもとで過ごせることをとても幸せに感じました。10年暮らしたドイツは、日照時間が少なく、特に冬はどんよりと曇った日々が多く、暗い冬でした。本帰国した年に、冬がこんなに明るいんだと感動したことを思い出します。気持ちも明るくなります。
    小さな、さりげない日常のなかにも幸せや喜びはあふれている。そしてそれを受け入れることができるのは、まさに年を重なる醍醐味のような気がします。



      


  • Posted by ゆっこ at 00:02Comments(0)

    2023年01月21日

    Culture of Aging:ドイツで見つけた美しい写真集

    Hi everyone!

    今日は昨年の夏にドイツで見つけた、オランダ人女性写真家による年を重ねた女性たちの写真集を紹介します。


    この写真集は、Denise Boomkensという45歳のアムステルダム出身の写真家によるもので、40歳から100歳の100人以上の
    女性たちのポートレートとインタビューで構成されています。本の趣旨は以下のように書かれています。

    Die Schönheit des Älterwerdens in mehr als 100 Porträts……….Alter zwischen 40 und 100 Jahren und zeigt mit diesen Bildern die Vielseitigkeit und Schönheit von Frauen abseits der Werbekataloge. Es geht um die Kunst, älter zu werden, von der all diese Frauen anhand ihrer eigenen Erfahrungen erzählen.
    ……… wie man sich mit dem Älterwerden versöhnt und die Schönheit des Alters zu sehen lernt.

    つまり、年を重ねることは、その人に、落ち着きと美しさをもたらす、まさに”Kunst"アートであると述べています。Deniseさんも年を重ねることが否定的に捉えられてしまうことが多いが、そうではなくてそれは一つのアートであり、"Schönheit"(美しいこと)としています。タイトルも”In Voller Blüte"(満開の花の中に)としていて、人生の花が開く時と捉えています。とても素敵だと思います。

    チャンスがあれば是非手に取ってみてくださいね!  


  • Posted by ゆっこ at 00:08Comments(0)年を重ねる

    2023年01月19日

    気持ちも新たにまたブログ再開します!!

    Hi,everyone!

    2020年のブログから2年間お休みしていましたが、また、ブログ再開です。ドイツから日本に帰国してもう13年近く。今も年に2回ドイツと日本を行き来しています。本帰国後、日本の大学院で異文化コミュニケーション(修士)、そして社会学(博士)を学びました。今は私立大学でTOEIC指導などの英語講師をしています。もちろん、英語、ドイツ語、フランス語は、大好きで毎日学習存続中です。
    でも最近の関心は、これからどのように年を重ねていくのか、ということです。人生100年といわれ、人生設計についてもいろいろな記事を目にします。日本では、年を重ねることが、ネガティブ、何か悪いことのようにとらえられているような気がします。そんな中で、ドイツでとても素敵な本を見つけました。是非皆さんにも読んでいただきたいです。日本語訳も出ています。
    帰国後大学院で質的研究法でもあるインタビューを学んだこともあり、今を生きる50代以降の女性達のインタビューなど交えながら、年を重ねるとはどんな意味を持つのか、ポジティブな姿勢で皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

    宜しくお願いします。


      


  • Posted by ゆっこ at 23:40Comments(0)今の自分