たまりば

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2012年03月16日

原書を楽しむ

今、月に一度日独協会の"Maerchenstunde(メルヒェン・シュトゥンデ)に参加している。そこではいろいろなドイツのメルヒェンを読む。今月は"Rumpelstilzchen"だったが、子供たちが小さい時に、日本語でこのお話を読んだことがある。今回ドイツ語で読んでみて、どうも話の終わり方が違うような気がした。ドイツ語では物語の最後に、小人の"Rumpelstilzchen"が怒りで自分の体を二つに引き裂いて終わる。日本語で読んだときは、もう少しやわらかな言葉で終わっていたように思う。

このように原書と訳書を読み比べてみるのもとても面白い。原書を読むことにより、その国の文化、価値感、考え方を知ることができるが、同様に訳書からも訳された国独自の考え方、もののとらえ方がわかることがある。今回のお話のように原書のようなあまりにもインパクトの強い終わり方ではなく、日本語訳ではもう少し柔らかくして終えたりしているのも文化の違いかもしれない。

また、日本にも似たようなストーリの物があればそれを原書と比較してみるのも面白い。

このように原書で本を読むことにより、世界が広がる。ぜひ自分のレベルと興味にあった原書の本を選び、時には訳書と比較してみるのもおすすめだ。読書をもっと奥深く楽しむことができる。  
タグ :原書訳書


  • Posted by ゆっこ at 00:58Comments(0)ドイツ語

    2012年03月14日

    微妙な気持ちを伝えるドイツ語のPartikel

    ドイツで10年生活しながら、真剣に勉強したドイツ語だが、いまだに気持ちを伝える"Partikel"の使い方は本当にむずかしい。日本語でいう「~ね」とか「~よ」に相当するといっていいかな。

    たとえば、mal,wohl,eben,ja,eigentlich, doch, aberなどがあり、これらの言葉を文中に入れることにより、口調が柔らかくなったり、あきらめの気持ちを表したり…本当に微妙だ。ドイツ語の授業でも習ったが、これはもう感覚的なもので、それらの言葉が使われている場面を理解しながら、何度でも耳にして体感していくしかない。

    本当に言葉は体で感じるものだとつくづく思う。ある程度のところまでは、語学ができるようになってもこの微妙な言葉を使いこなすことはかなり難しい。何度も耳にして何度も使うことにより身についてくる。そして本当に自然なドイツ語になってくる。

    これは英語にも言えると思う。たとえば"right"などの言葉もうまく使えば気持ちをしっかり伝えることができる。"right now"とか"right here"というと「まさしく、まさに」という意味が加わる。
    また、ただ単に"Please write."というかわりに"write down"を使うとまさに書きとどめるという動きが出てくる。このように一寸した小さな言葉により微妙なニュアンスを伝えることができる。これは、まさに身をもって体験しないとなかなか使えるようにならないと思う。

    外国語を学ぶとき、このような小さな言葉にも是非目を向けてほしいと思う。そしてこれらの言葉を使いこなすことにより言葉が自然体に聞こえるようになる。語学は奥深い。これからも楽しみながら学んでいきたいと思う。



      


  • Posted by ゆっこ at 01:07Comments(2)ドイツ語

    2012年03月03日

    辞書にないドイツ語!!

    2000年3月に渡独して生活し始めたとき、わたしのドイツ語力はゼロに等しかった。
    そんな状態で子供がドイツの幼稚園に行き始め、毎週のように園長先生から手書きのお手紙をもらってきた。
    さあ大変!!辞書を片手に解読だ。
    筆記体は英語とドイツ語で微妙に違うし、それぞれの書き手の癖もあり、とにかくアルファベットを解読するのがまず大変だった。
    そしてやっとの思いで単語のスペリングを解読してから、単語の意味が分からないので、辞書を引くとなんと全くその言葉が見つからない。
    「この辞書はいったいどうなっているの!!」
    と腹を立てるどころかもう唖然!!

    ところが、あとになって分かったことだが、ドイツ語には複合語がたくさんあるのだ。たとえばdie Forshcungsgeld(研究費)という言葉はdie Forshung(研究)+ das Geld(お金)の合成語だ。途中から引くと出ているのだが、頭から引くと出ていないこともある。
    そんなことがわかるまで渡独してから数か月かかり本当に解読するのに苦労した。

    特に幼稚園の遠足などになると持参するものから、集合時間までいろいろ書かれているのだが、その1枚の手紙を読むのに3時間ぐらいかけて読むこともあった。

    今になれば懐かしい思い出だが、その時は本当に参った!!!

    初めから言葉をすべて理解するのは不可能だが、少なくともその言語の特徴を知っているだけでもずいぶん違うのではないだろうか?

    そんな自分の苦い経験から、これから渡独なさる方の生活カウンセリングの時には、ドイツ語の特徴をお話しするようにしている。

    言語の特徴を知ることは大事だと痛感する。  
    タグ :ドイツ語


  • Posted by ゆっこ at 00:40Comments(0)ドイツ語

    2012年02月18日

    私の好きなドイツの言葉Mein Schatz

    ドイツで子供がドイツ現地校に行っているときに子供を通してあるドイツ人のお母さんと友達になった。

    まだ、ドイツに行ったばかりであまりよくドイツ語がわからなかった時に、彼女が彼女の子供に対して”Mein Schatz"というのを何度も耳にした。そしてその言葉がとても素敵に聞こえた。

    しばらくしてそのSchatzという言葉が「宝物」を意味することが分かった時、自分の子供を「宝物」と呼ぶなんでなんて素敵なんだろうと感動したことを覚えている。

    もちろんこれは恋人にもいう言葉だが、自分の子供を「最愛のいとしい子・宝物」と呼びかけるのはとても素晴らしいと思う。

    自分の子供には日本語では恥ずかしくて言えないけれど、”Mein Schatz"だったら言える気がする。







      
    タグ :ドイツ語


  • Posted by ゆっこ at 00:24Comments(0)ドイツ語

    2011年12月17日

    ドイツ語学習へのtip!!

    これからドイツ語を学ぼうとなさっている方、また学んでいる方に是非お勧めしたいことがある。
    それは単語を覚えるときに必ず冠詞をつけて覚えることである。ドイツ語の名詞には、男性、女性、中性名詞があり、大まかな規則はあるのだが、その規則通りにいかない単語が無数にある。とにかく覚えるしかない。

    ドイツ語の場合、性がわからないといろいろと問題になってくる。たとえば格変化の時も影響があるし、前置詞の後も語尾が違ってきたりするので、正しいドイツ語を話すには必ず知っておかなければならない。

    もちろん日頃使う言葉は性を覚えているのだが、新しい単語やあまり使わない単語はなかなか難しい。その都度確認するようにしている。

    また、残念なことにフランス語の性とドイツ語の性は一致しないことが多い。これも厄介だ。

    英語では男性・女性・中性の区別はないのだが、ドイツ語では是非、冠詞der,die,dasをつけて覚えていくと後がとても楽だと思う。

    ドイツ語は英語に比べて実にlogicalな言葉だ。まさに頭の体操になる気がする。

    是非、新しい年に向けてドイツ語学習をスタートすることをお勧めしたい。かなり脳の活性化に役立つ言語だ。

      
    タグ :ドイツ語


  • Posted by ゆっこ at 02:12Comments(0)ドイツ語

    2011年12月08日

    ドイツの単語は辞書にない?

    11年前に渡独した時、下の娘はまだ5歳で近くのドイツの幼稚園にいくことになった。幼稚園の行事やお知らせは当然、ドイツ語で来る。さらに大変なことに活字体でなく筆記体で来るのだ。筆記体は英語と全く同じかと思っていたら、またこれが微妙に字体が違うのだ!!

    もちろん、まったくドイツ語がわからない私は、筆記体を一生懸命解読!!して、独日の辞書を引くのだが、いくら引いてもその単語が出ていない。「全くこの辞書はひどいもんだ!」としばらくの間思っていた。が、あとでドイツ語はたくさんの言葉が一緒になって作る合成語が多いことが分かり、単語の途中から引いてみるとちゃんと単語がみつかるではないか。これこそ「目から鱗」の世界だった。
    初めてもらった幼稚園からのお知らせは、A4サイズがたった1枚。でもこれを解読するのに2時間かかった。次第にドイツ語の合成語の仕組みを知ってから、だんだんと早く読めるようになったのだが。

    本当に苦労したドイツ語だが、今は大好きな言葉の一つだ。メルヘンを原書で読むのも楽しい!!もちろんあれだけ大変な思いをして解読したのだから、意地でも学習していこうと思ったこともドイツ語学習持続の理由でもある。

    そういえば、アメリカにいた時、日本人のお友達がスーパーのレジで英語がわからずうろたえていたら、なんとレジの女性に”Idiot!!"と言われたらしい。その時は意味が分からなかったのだが、あとで辞書を調べてみてかなり憤慨したそうだ。そして絶対に英語がわかるようになるまで勉強しようと強く思ったということだ。

    語学学習には、苦い経験も必要だ。それをばねにして学習に取り組んでいけば上達も早い気がする。

      
    タグ :ドイツ語


  • Posted by ゆっこ at 01:22Comments(0)ドイツ語