たまりば

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2023年01月27日

絵画との心の触れあい

HI, everyone! It was freezing today, wasn't it?
今日はかなり寒くなり雪も降るかもしれないという天気予報でしたが、思い切って前から気になっていた美術展「エゴン・シーレ展」に行ってきました。そしてまさにドイツ人哲学者Schmid氏の言うところの「感覚への刺激」を受けてきました。50点のシーレの作品の中で一番心を打たれた絵画は、冬の枯れ木を描いた作品です。キャンパスの絵には、亀裂が入っているようでまるで人の心の中の孤独や寂しさを表わしているようでした。作品を通して自然と人間の一体化を強く感じました。そして母と子を描いた絵画には、目を閉じる母親と大きく目を見開いた子ども。子どものまなざしは、何か私たちに訴えるようできりきりと痛みを感じるほどでした。緊張感を持って絵画を鑑賞していくと、おとぎの国のような街並みを描いたホッとするような絵画もあり、思わず笑みがこぼれました。そして10年暮らしたドイツや訪れたヨーロッパの小さな街並みを思い出しました。絵画を目の当たりにするとなんだかその中に引き込まれていくような気がします。
Schmid氏は、年を重ねるという事で、経験という財産が増え、視野がより広くなり人間や事物をより的確に評価できるようになると述べています。

絵画を見る時、それぞれの人が自分の人生や経験をかさねてみていると思います。年を重ねたからこそ、若い頃とは違った気持ちや感覚で、その絵画を何十倍にも何百倍に楽しめることもたくさんあると思います。美術館は、時間予約制なのでゆったりと見ることができます。是非、絵画との触れあいを楽しんでみては?

写真は去年の夏に訪れたドイツのノイス市にある屋外美術館です。建物の入り口に立つと自分がその作品の一部になるという作りになっています。自然の中に様々なアートがあり、まさに自然と一体化した美術館でした。

  


  • Posted by ゆっこ at 21:08Comments(0)人生を楽しむ