たまりば

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2023年10月05日

「考える」ということ

先月9月20日に社会学者の加藤秀俊さんが93歳で亡くなりましたが、加藤さんについて、社会学者の竹内洋さんは、「私たちは、先生(加藤秀俊さん)の著作から事実を通して自分の頭で思索するとはどういうことなのかに思いをはせることができる」と記しています。確かに今は、インターネットなどをとおして、情報が簡単に入手でき、それを事実として鵜呑みにしがちです。私自身もわからないことがあると、自分で考えることもせず、すぐにネットで検索することが多くなりました。ましてや時間に追われる日々の中では安易に答えをもとめがちです。竹内さんによると、加藤さんは著書の中で「与えられた知識のうえに生きることがあまりにも多く、ゆるぎない事実を通して思索することがあまりにすくない」ことを指摘されています。とても重い言葉だと思います。たまたま、今日、聞いていた英語のニュース番組で、”イグ・ノーベル賞”日本人が受賞、というトピックを扱っていました。そのニュースのなかに次のような内容がありました。
 The parody award was started in an American science journal in 1991 to celebrate quirky research that "makes people laugh, then think."
この賞は、「人々を笑わせ、それから考えさせる奇抜な研究」ということですが、これらの研究は、とてもユニークな発想で、私たちを笑わせ、そして、ふと立ち止まらせ、考えさせてくれるものだと思います。このような楽しい素晴らしい発想が出てくるのは、日々、目に入り、耳にする知識や情報をcriticalに捉える姿勢が基本にあるからだと感じました。自分自身もそのような姿勢をみならいたいものです。

近くの公園で見つけた銅像。「考える」時間をもつこと、大事ですね!「わからないこと」も「わからないまま」も楽しむことも!  


  • Posted by ゆっこ at 22:49Comments(0)人生を生きる