たまりば

生活・暮らし 生活・暮らし八王子市 八王子市

2023年03月12日

感動のシューマンコンサート

Hi, everyone! what's up?

ドイツ滞在中にデュッセルドルフ市内にあるコンサートホールにデュッセルドルフ交響楽団によるシューマンのコンサートに行きました。今までにあまりクラシックコンサートに行ったことがない私ですが、そのコンサートホールが新しくリノベートされたことや、シューマンが40代の時、当市に4年暮らしたということを聞き、シューマンへ親近感もあり、とても行きたくなりました。夜8時から始まったコンサートですが、まずは、演奏前に作品の紹介、そしてシューマンについてのお話しがありました。そしてなんとシューマンが当市にいたときに、ライン川に身を投げる自殺未遂事件を起こしたことを初めて知りました。シューマンは30代半ばごろから、精神障害を発症していて、デュッセルドルフに移った数年後、ますますそれが悪化したそうです。川に身を投げたものの、偶然にも漁師に助けられ、一命をとりとめたとのこと。そんなシューマンの背景を知ってから、コンサート曲を聞くと、当時、この町に暮らしたシューマンが頭の中にリアルに浮かびあがり、演奏を聞きながら、シューマンとの一体感を感じることができました。とても貴重な体験です。またこの一体感は楽団との距離が観客席から目と鼻の先といってよいくらいとても近かったこともあると思います。楽器を奏でる楽団員たちの息遣い、指揮者の躍動感がとてもよく伝わってきました。
もし、ヨーロッパなどの旅先でコンサートに行く機会があれば、是非、その土地に住んだり、その土地に何らかの関連性のある作曲家の作品に触れることをお勧めします。奏でられる音楽がすーっと体の中に入り、その作曲家の心を感じることができると思います。シューマンの作品をまさに彼が暮らしたこの土地でこんなに身近に素晴らしいオーケストラ演奏で聞けたことは、最高の感動でした。

この写真が、コンサートホールです。ライン川の河畔にたち、夜はライトアップされとても美しいです。
  


  • Posted by ゆっこ at 23:28Comments(0)ドイツ

    2023年03月12日

    What I miss here in Japan

    Hi, everyone. How have you been? I just came back to Japan.
    日本に帰り、ドイツにあって、ここ日本にはなくて寂しく感じることについてお話ししたく思います。
    まずはあいさつ。ドイツでは、パン屋さん、お花屋さん、お肉屋さん、ス―パ―などでは、まずは”Guten Tag!”のあいさつ、そしてお店を出る時には”Einen schönen Tag!"(良い1日を!)、週末であれば”Ein schönes Wochenende!"(よい週末を!)などと言葉をかけます。こちらから挨拶をしたり、されたり。必ずといっていいほどこのようなやり取りがあります。また、お店以外にも病院の待合室に入る時でも患者さん同士で”Guten Tag!"と挨拶するのが通常です。こんな身近な言葉ですが、このやり取りにより、生活の中に潤いを感じます。日本に帰ってからも、お店に入る時や団地内ですれ違う人たちなどに「今日は!」とあいさつをしています。そうすることで気持ちよく1日が過ごせるような気がします。皆さんはどうでしょうか。ただ、残念ながら、挨拶をしても、きょとんとされたり、全く相手からは無言で反応がない時もあり、ちょっとがっがりするときもあります。
    もう一つ寂しいのは、ヨーロッパの街中の落ち着いた雰囲気です。これは、狭い空間に人々が多く暮らし、生活のスピードが早い東京ではなかなか難しいかもしれませんが、少なくてもゆったりできるカフェそして電車のホームや車内などでのたくさんのアナウンス、町の中の騒音がもう少しなくなり、静かになるだけでもだいぶ違うと思います。狭い空間だからこそ、ゆったりした雰囲気を醸し出す工夫は、いたるところにあるように感じます。カフェであれば、テーブルにかわいい花を置いたり、少しテーブル間のスペースをあけたり、暖い雰囲気を生み出す木の椅子にしたり、照明を少し暗くしたり、さまざまな工夫ができるような気がします。バックグランドに流れる曲もなくても良いかとも思いますが。
    ここでも心地よい挨拶や落ち着いた街並みや空間が増えたら生活がもっとうるおうのではないかと感じる日々です。もちろん、頬が凍てつくような寒いドイツからあたたかな春を感じる日本に帰りホッとはしていますが。

    ドイツの街角の花屋さんです。チューリップが所狭しと並んでいます。10本で大体7~8ユーロぐらいです。
      


  • Posted by ゆっこ at 10:13Comments(0)ドイツ日本の生活・文化