たまりば

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2011年09月06日

10年ぶりに帰った日本で1年過ごして。

10年ぶりに昨年の夏にドイツから帰国してまる1年たった。
夏、秋、冬、春とすべての季節を過ごして今ほっと一息ついている。10年いたドイツでも5年過ごしたニューヨークでもそうだったが、まる1年たち、一通り、すべての季節を過ごすと何となく安心するのである。なんとなく事の流れがわかったような気がするからだ。
外国と違って生まれ育った日本なのに、やはり10年ぶりに帰ると勝手が違って上手く事がスムーズに運ばないということが何度もあった。帰国したばかりのときは、買い物、電車やバスに乗ること、携帯を使うこと、役所での事務的な手続きなど日常的なことに戸惑いを感じることがあったり、敬語の使い方がうまくいかなかったり・・・
なんだか日本人なのに外国人のような気がしたり・・・・1年たった今でもどうも日本的なことに興味があるようで、先日友達といった問屋街でも日本の美しい和紙や和食器に目がいってしまう。また、日本の祝日や習慣なども忘れていて、お盆休みに個人病院などが休みになることなど全く頭になく大変困ってしまったり、食事をした後テーブル席でお勘定をしようとしたり・・・
やはり身についてしまった習慣、生活スタイルは母国に帰ってきてもなんとなくしっくりするまで時間がかかるようだ。

日本に帰り、感じることは、四季おりおりの美しさ、気配りの細やかさ、便利さ、几帳面さ。
でもどっぶり日本の生活につかり、慣れてしまうことには少し怖さも感じる。なんだか緊張感がないような気がする。つまり温室の中にいるようで、張り詰めた空気を感じない。
この1年の間に冬と夏に海外に出たが、海外に出ることによって、心地よい緊張感を感じる。そして日本を外から眺めることによって、日本をもう一度見つめなおすことができる気がするし、少なくとも日本のことをもっと知りたいと思うようになる。
これからも日本の生活に順応しつつ、温室の中にどっぷりつかり過ぎず、日本という国を外から客観的に見ながら過ごしていきたい。

  
タグ :日本と外国


  • Posted by ゆっこ at 00:24Comments(0)ドイツと日本