たまりば

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2012年01月19日

大学秋入学は朗報?

「東大が秋入学移行案」という新聞の見出しを目にした。

実際娘もドイツのインターナショナルスクールを5月に卒業して日本の大学進学を考えたときに9月入学か4月入学の選択があった。しかし9月の秋入学の大学は日本では非常に少なく、学部がほとんどが国際教養学部で希望する学部がないため春入学に決めた。

9月入学の大学が増えしかも学部の選択ができるようになれば、海外からの留学生のみならず、海外からの日本人帰国生にとっても朗報になる。

ただ9月入学の場合には現状では問題がある。9月入学をした場合、卒業も秋になる。娘の日本人友達の何人かも秋入学したが、就職のことを心配していた。まだ現在の日本は大多数の企業が4月に新卒者を採用するからだ。

大学が秋入学に移行することにより企業も秋入学採用を増やすべきだ。更には3月から秋までの時間の過ごし方も大切になってくる。娘の場合は、5月にインターを卒業して6月に日本に帰国し、9月に帰国生受験で大学に合格したのだが、大学が始まる4月までの間をどのように過ごすかが大きな課題だった。結局はアルバイトをしていたが・・・

3月に入試の場合、大学が始まる秋までどのように過ごすかは、非常に大切になってくる。
やはり学生個人の力では限界があるので大学や企業にも協力してもらい、社会体験など入学までの間を有効に使えるようなプログラムを提供してほしいと思う。

また、話が少しずれるが、日本の高校ももし編入ではなく秋入学できるようになれば、帰国生の子供たちは本当に助かると思う。今の状況では、高校受験の場合、3月の時点では、海外の現地校ではまだ9年生未終了なので受験資格がない。ほとんどの日本の高校は、3月の時点で中学3年生(9年生修了)を条件にしているからだ。
実際、私の娘もドイツの現地校だったので、受験できる日本の高校が本当に少なくて参った。公立高校は全く受験資格がない。

やはり学校の入学時期が違うことは日本人が海外で教育を受けたり、海外から留学生を受け入れたりするとき不都合である。

今の日本の若者は、内向的で海外よりも日本に目が向いているといわれているが、秋入学が増え、新卒採用も秋採用が増えることにより、少しでも外に出ていく若者が増えてくれれば嬉しい。

これからは大学だけでなく小・中・高も含めた日本の教育システム、新卒採用制度、社会体験プログラムなど様々なことがじっくりと見直されていく必要があると思う。

  


  • Posted by ゆっこ at 01:26Comments(2)日本と外国