2023年09月16日
趣味を持つことへの重圧
今朝の朝刊の「人生案内」の欄で面白い記事を目にしました。相談者は、30代の教員女性で、毎日、仕事と育児に追われ、趣味の楽しみ方がわからないというものでした。その女性は、趣味を持つことは仕事にも育児にも役立つと考え、始めたものの、通信講座の提出物の締め切りに追われたり、図書館の本の返却までに読み終えることができなかったりで、趣味自体を楽しめていないという状況で、どうすれば趣味を楽しめるかという相談でした。そして回答者は、趣味を見つけると言ってもなかなか簡単なものではなく、今は、仕事と子育てで疲れている心と体を休めて、何もしない「空白の時間」を持つことが大切と助言していました。そうするうちに、「目が、耳が、心が何かを感じ、つかむことでしょう」とありました。年を重ねる中でも趣味を持つことは良いことと奨励されているように思います。雑誌や記事をみても、趣味を持ち、人生を謳歌している高齢者もよく話題になりますね。しかし、あまりに「趣味を持つこと」に固守してしまうとそれに振り回されてしまい、趣味がないのは、悪いこと、つまらない人生、と考えてしまいがちだと思います。しかし、私も回答者のように自分が一番、居心地よく、自分らしくいられる時間、を持つことがとても大切だと感じています。そしてそれが積み重なったものが、趣味と言えるのかもしれません。まずは趣味を持とう! と躍起になるのではなく、自分をいたわることのできる、そんな時間を大切にしていきたいと思っています。

大切なドイツの友人の霊園墓地。渡独の際には、必ず訪れます。私にとっては心休まるとても大事な時間です。

大切なドイツの友人の霊園墓地。渡独の際には、必ず訪れます。私にとっては心休まるとても大事な時間です。
タグ :趣味