たまりば

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2012年01月21日

ドイツは皆10歳で受験生?

今日本は受験シーズンだが、ドイツにいたときに次女が10歳の時に受験をしたことを思い出した。

ドイツの学校は、小学校4年生までは皆一緒だが、5年生で基幹学校・実科学校・総合学校・ギムナジウムと別れる。

基幹学校は将来手工業職人になる生徒のための教育で9年間在籍、実科学校は、社会的実務に就く生徒の為の教育、ギムナジウムは大学進学を目指す生徒が行き、総合学校は、ギムナジウムに行くには、少し成績が足りない子供たちが行くことが多い。

子供たちは、なんと10歳(小学4年生)で進路を決めなければならない。もちろんギムナジウムに行くにはある程度の成績が必要だ。4年生になり希望をだしてから、2学期の学校の職員会議で希望通りに進めるか決断される。

昔に比べて今ドイツは大学進学を希望する生徒が多いようで、希望したすべての子供たちがギムナジウムに行くことはできない。出願した後、親子での面接がある。

ドイツの小学校に通っていた次女もギムナジウム希望であったが、その結果がくるまで本当にひやひやだった。結果は郵便で来るということで毎日ドキドキしながら、郵便受けをのぞいていた。合格通知が来たときは、飛びあがんばかりにうれしかった。

それにしても成績により10歳という年齢である程度の人生の方向性が決められてしまうとは大変厳しい世界だと思う。
子供によっては、10歳を過ぎてから開花する子供もいるはずだ。ギムナジウムコースを外れてしまうと、基幹学校、実科学校などから、ギムナジウムに移るのは、かなりむずかしいそうだ。その学校に生徒の入る空きがあるか、また授業内容もずいぶん違うので、途中からついていくのも大変だ。

どちらかというと裕福な上層部のドイツ人家庭の子供たちがギムナジウムに行き、移民などの外国の子供達が基幹学校などに行くケースが多いようだ。

ドイツの教育は富裕層と貧困層とでわかれているように見える。次女の行っていた小学校は、経済的に裕福な家庭が多く皆教育熱心であった。ドイツの小学校はお昼すぎに終わってしまい、そのあとの過ごし方により、学力もずいぶん違ってくるように思う。教育熱心な家庭は、子供たちに様々な習い事をさせている。経済的な違いが学力の差を生む。

これは、今の日本にも言えることだ。昔に比べて家庭の経済力がもっと学力に影響を与え始めている。
少なくとも小・中学校までは皆が同じ教育を受け対等の教育の機会を持つことも大切なような気がするのだが。














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    Posted by ゆっこ at 23:49│Comments(0)ドイツ
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