たまりば

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2012年05月24日

限られた空間。

ドイツから日本に帰国して気がつくのは、狭い限られたスペースの上手な有効利用だ。
半年ほど前だが、地下鉄の駅のコンコースの狭いスペースに洋服のお店があった。そこは、うまく鏡を利用していて、実際の広さより、ずっと広く感じられた。
また、先日行った駅の構内のカフェ。入口でパンを売っていて、その入口がかなり狭かったので、まさか座っていただくようなスペースがないと思いきや、その奥の方に細長いカウンターの席が10席ほどあった。バーカウンター形式の席でこれも狭いスペースの有効利用。そしてなんと落ち着いていて居心地がとても良い。

このように、狭いスペースを狭いなりに工夫して使っているだけでなく、その空間が居心地が良かったり、機能性にすぐれていたり、アート的だったりすることに気がつく。
そして今日たまたま行った図書館で、そんな日本の狭い空間の使い方の美しさに感銘を受けた米国人写真家の本をみつけた。
タイトルは、"Japanese Design Solutions for Compact Living" そこには彼が日本で見つけた様々な狭い空間利用の写真が載せられている。それらは、レストランだったり、住宅だったり、オフィスだったり…機能的だけでなく、見ていて実に美しい。彼が思わずカメラを手にしたくなった理由がわかる。

日本の家には畳の部屋があり、夜はそこに布団を敷き、寝室として使い、昼間は、別の用途で使われている。これも狭いスペースの有効利用の一つだと思う。日本独自の生活の知恵。

限られたスペースをいかに使うか、そしてそれが居心地の良い空間、更に機能性や日本独自の美しさがあったら、すてきだ。
これからもそんなすてきな空間に出会えたら嬉しい。  
タグ :スペース


  • Posted by ゆっこ at 21:28Comments(0)日本の生活・文化