2024年06月03日
看護師さんから学ぶ!
今日は、病院で血液と尿検査を受けたのですが、看護師さんたちのてきぱきとした行動に安心感を覚え、さらに優しい応対にホット。病院の検査というのは何かと緊張するものですが、その中で看護師さんたちの患者に対する言葉がけや対応は、とても大切なものだと実感しました。尿検査では、少し量が足りないのを心配したのですが、「大丈夫、大丈夫!」とにこやかに受け取ってくれました。ちょっとした一言や態度が、患者さんたちの気持ちを大きく左右しますね。今でも覚えているのは、数年前に受けた胃カメラの検査。本当に緊張して呼吸も浅くなりつつある中で、看護婦さんが検査中、ずっとやさしく背中をさすってくれました。その手の感触が気持ちを落ち着かせ、無事に検査が済みました。本当に感謝しかありませんでした。病院ではありませんが私も授業中、緊張している学生たちの気持ちをいかにして和らげ、授業を進めていくのか、看護師さんたちから学ぶことが大いにありそうです。
2024年05月20日
人生を達観する仲間たち!
今日は久しぶりに大学時代のクラブ仲間7人で丸ビルでランチ。コロナもあったし、皆のスケジュールもなかなか合わず、なんと全員がそろったのは、4年ぶりぐらい。今までの近況報告を聞いているうちに、本当に人生って色々なことがあるなあと実感。大変なことも素敵な楽しいことも!6人のお孫さんの世話で大変だったり、90代のお母さんのcareをする生活だったり、まだまだ現役で頑張る仲間も。どんな状況や環境の中でも皆、人生を達観している姿勢に年を重ねることの重みを感じました。それにしてもみんないろいろな経験を積んて、精神的にとてもたくましくなったなあ、とまぶしく感じました。これからも元気でいようね!と次の再会を約束してお開きとなりました!

美しい東京駅丸の内南口。思わず、写真をとりたくなりました!

美しい東京駅丸の内南口。思わず、写真をとりたくなりました!
2024年05月02日
浄土宗と家康のつながり!
昨日雨でお天気が悪かったのですが、以前から興味のあった「法然と極楽浄土」の展示を上野の東京国立博物館に見に行きました。阿弥陀仏を本尊とし、「南無阿弥陀仏」を唱えることで、だれでも極楽往生できるという浄土宗。当時の人々にとっては、とても救われるものであったことでしょう。山越しに姿を現した阿弥陀仏や、雲に乗った阿弥陀菩薩が迎えに来る迎図。見ていて心強く、安心感を与えてくれます。浄土宗は、徳川家康も深く信仰していたとのこと。中でも家康筆の「日課念仏」の中に「南阿弥家康」と2か所ほど自分の名前をいれているのには思わずにっこり。家康に親近感を感じました。さらに「徳川家康座像」を見ることで身近な存在に。また、家康が国を治めるうえで浄土宗が大きな役割を果たしていたことも知りました。日本の歴史を見ていくうえでいろいろな角度や要素を念頭に置いてみていくことでさらに理解そして魅力が深まることを実感しました。

シックで落ち着いた雰囲気の東京国立博物館。明治時代に建てられたとのこと。

シックで落ち着いた雰囲気の東京国立博物館。明治時代に建てられたとのこと。
2024年04月08日
かけがえのない仲間たち!
今日は、独身時代の通訳ガイド、海外ツアーコンダクター時代の仲間2人と1年ぶりに会い食事をしました。2人とも今はドイツ在住でそれぞれドイツ人のパートナーとフランクフルトで暮らしているのですが、たまたま同時期に日本に来ているということで会うことになりました。最近のドイツ事情やドイツでの暮らし、それぞれの近況報告で話がはずみますが、それにもまして当時の仕事時代の話になると一挙に話が盛り上がります。「お互いにハードな仕事よくやっていたよね」、「あのときは若かったからね。今はもうできないね」、など大変な時期を一緒に過ごした仲間だからこそ理解し合える気がします。そしてあれから、それぞれが違った人生を歩んできたことに感銘をも覚えます。これからも元気でまた、1年後に会おう、と言いながら、固くhugして別れました。自分の人生の中でのある時代を一緒に過ごした仲間たちは本当にかけがえのない存在だと思います。いつまでも大切にしていきたいです。

クスコの博物館で見たプレインカ時代のミニチュア人物の置物。どれひとつ同じものはありません。昔の仕事仲間たちもそれぞれがしっかり自分たちの人生を歩んでいることに感慨深い気持ちになります。

クスコの博物館で見たプレインカ時代のミニチュア人物の置物。どれひとつ同じものはありません。昔の仕事仲間たちもそれぞれがしっかり自分たちの人生を歩んでいることに感慨深い気持ちになります。
2024年04月03日
広がるつながり!
子どもが小さい時は、子どもを通してママ仲間たちとのつながりができました。今も当時のママ友の数人とは交流が続いています。そして年を重ねた今は、相棒を通してのつながりがひろがってきています。今日は、相棒の小学校時代のお友だちご夫妻と会食。先日は相棒の元上司ご夫妻と会食。お互いに年を重ね時間的にも少しゆとりができたせいか、相棒の知り合いや会社関係のご夫妻と会う機会が増えてきているようです。これもまた、始めは少々緊張するものの回数を重ねるうちにだいぶ打ち解けてくるようで、話も弾むような気がします。今日あったご夫妻は、ご主人が相棒と同じ出身地で小学校時代からの仲良しさん。ご夫妻と会うのは、3回めほどですが、相棒のハチャメチャな小学校時代(?)の様子や彼らの子ども時代のふるさとの様子、そしてお友だちの奥さんとのなれそめなど楽しい話もあり盛沢山。あっという間の3時間でした。自分がらみの友だちとの語らいも楽しいですが、また違ったルート?からのつながりもおもしろい!機会があれば、是非他のご夫妻たちともお話しできたらと思っています。

美しくライトアップされたリマの市役所。そこではイベントが催されていました。

美しくライトアップされたリマの市役所。そこではイベントが催されていました。
2024年03月24日
桜の花より話の花を楽しむ!
今日は、2年程ぶりに高校の同窓会に参加しました。毎年恒例のお花見です。残念ながら、桜の開花には少し早すぎて寂しい花見になりましたが、何しろ高校時代の仲間たちとの話の花はたくさん咲きました!これも幹事を引き受けてくれる人物がいるおかげです。感謝感謝!もちろん話は高校時代の話もありますが、年を重ねる中での話題―健康、親の介護、子どもたちの結婚、孫など多岐にわたります。こんな話が気兼ねなくできるのも同窓会の強み、そして楽しみだと思います。さらに当時は、男子・女子生徒間でこれほどコミュニケーションはなかった?今は性別を超えて、とっても仲良く話が出来るのも年を重ねた今だからこそでしょう。残念ながら、私自身は小学校時代のつながりは、ほぼないといっていいのですが、会ったらどんなに話が盛り上がるのかな、と思います。これからもお互いに健康で元気でいよう、と再会を約束してお開きとなりました。今まで、長い間ドイツで生活していたので参加ができなかったのですが、これからはできるだけ参加して楽しい時間を共に過ごしたいものだとしみじみ感じました。

ヨウコウザクラは鮮やかな姿を見せてくれました!

ヨウコウザクラは鮮やかな姿を見せてくれました!
2024年03月20日
お墓参りでの素敵なプレゼント!
無事に南米の旅を終えた御礼と帰国報告もかねて、お墓参りに行ってきました。途中雨風が激しくなり、心配していたのですが、霊園に着くころには雨風もやみ、なんと晴天に!ご先祖様のおかげ?そしてお供えする花はいつものように季節らしさと色合いを重視して、今日は、さわやかな春風のイメージの薄紫と濃いめの紫のデルフィニウムとカスミソウ、そしてピンクのトルコキキョウを選びました。一挙にお墓が華やぎ、柔らかな春の香りがしてくるようでした。ご先祖様たちにも春の到来を喜んでほしいと思います。お墓参りが終わってからいつのように霊園の大きな鐘をついて、エネルギーをもらいます。霊園内を歩いて帰る時には、鮮やかな色の桜の花?が目に留まりました。調べてみると「寒緋桜」のようです。これは、他の桜より早く、寒い季節から咲き始め、緋紅色の花をつけるのでこう呼ばれているとのこと。面白いことに下向きに花を咲かせていて、釣り鐘状のお花を咲かせていました。さらに調べてみると「うつむいて控えめな雰囲気」で咲きますが、遠くから見ても濃い紅色がよく目立つことから、「あでやかな美人」という花言葉だそうです。いつもは桜の花にばかり目が行ってしまいますが、今年は「寒緋桜」との出会いが。この出会いもご先祖様からのプレゼントかな?素敵なお花との出会いをありがとうございます!

霊園内で出会った「寒緋桜」!その鮮やかさに目を奪われます!

霊園内で出会った「寒緋桜」!その鮮やかさに目を奪われます!
2024年03月16日
嬉しい便り!
今日は嬉しいことが。アメリカで娘を出産したあと、6人ほどのplay group に入っていました。毎週1回、もちまわりでそれぞれのお家に集まり、子どもたちを遊ばせながら、いろいろな情報交換したり、楽しい時間を過ごしました。その中でも特に親しくしていたアメリカの友人とは毎年1回は必ずカードのやり取りをしていたのですが、2年ほど前から音信不通に。それでも私の方からは、毎年、カードを送り続けていました。その友だちから連絡がこないのでどうしたのかと心配していたら、今日彼女から手紙が届きました。私に返事を書こうと思っていて私のカードを横に置いておいたら、それが他の書類に誤って混じってしまったそうで、最近、書類を整理していたら、出てきたのでびっくり!とのことでした。そしてその手紙には。
I am somewhat ashamed to see that it was sent two years ago. It makes me happy to know that you still think of me all these years later, from when Colin and Erika were babies together in our New York play group.
と書かれていました。よかった!もちろん友だちからカードや手紙をもらうことはとてもうれしいですが、こちらも連絡をし続けるという努力をしないとどんな友情も長く続けることはむずかしく思います。こちらがあなたのことをいつも思っていますよ、という気持ちを伝えることは大事だと感じています。日本、海外にいる友だち、これからも大事にしていきたいです。

サンパウロで見かけたかわいい公衆電話!こんな電話が日本にも会ったら楽しそう!
I am somewhat ashamed to see that it was sent two years ago. It makes me happy to know that you still think of me all these years later, from when Colin and Erika were babies together in our New York play group.
と書かれていました。よかった!もちろん友だちからカードや手紙をもらうことはとてもうれしいですが、こちらも連絡をし続けるという努力をしないとどんな友情も長く続けることはむずかしく思います。こちらがあなたのことをいつも思っていますよ、という気持ちを伝えることは大事だと感じています。日本、海外にいる友だち、これからも大事にしていきたいです。

サンパウロで見かけたかわいい公衆電話!こんな電話が日本にも会ったら楽しそう!
タグ :サンパウロplay group
2024年02月10日
Ukrainian familyとのかけがえのない時間
昨晩は、娘の仕事の関係で知り合ったウクライナ人のご家族に夕食を招待され、娘と一緒に彼らのお家にお邪魔しました。ご家族は14か月前に来日したそうで、今回お会いするのは2度目でしたが、玄関のベルを鳴らすと小学生と中学生のお嬢さんとお父さん、お母さんの4人が暖かく迎えてくれました。食卓にはお母さんが作ったたくさんのウクライナ料理。鳥のひき肉やキノコを入れてクレープのようにしたもの、チーズとトマトを茄子で巻いたもの、ピーマンの中にチキンとチーズの混ぜご飯が入っているものなど、始めていただくものばかりで感激!皆とてもおいしく「おいしい、おいしい!」と言ってたくさんいただきました。そして最後はお母さんのお手製のケーキ!サワーククリームをかけておいしくいただきました。食事をしながら、日本での生活や子ども達の学校のこと、日本に来て驚いたことなどいろいろと話がはずみました。そのなかで「日本に来て何が一番印象的でしたか」という私の質問に対して、お父さんが答えた言葉が深く心に残りました。それは、「ここでは、警報やサイレンの音も聞くことなしに、静かで平和な暮らしができることです」という言葉でした。戦争のない平和な暮らしを当たり前のように思っていた私にとってはとても衝撃的な言葉で心にグサッと響きました。ご家族のにこやかな笑顔を見ていると彼らの母国が大変な状況下にあり、きっと今も将来のことについて様々な不安を抱えていらっしゃるということを忘れてしまいそうになります。そして夕食後、皆で写真をとる時に、お父さんが「私は、もうメーキャップが終わったよ!」と冗談を言う笑顔にすこしほっと癒された気持ちがしました。最後においとまするときに家族のメンバーそれぞれとhugをしながら、彼らの日本での暮らしが、幸せでありますようにと願うばかりでした。

これが茄子で巻いたお料理です。チーズと茄子の組みあわせなかなかおいしいです!

これが茄子で巻いたお料理です。チーズと茄子の組みあわせなかなかおいしいです!
タグ :ウクライナ
2024年02月04日
春の息吹をお墓にも!
今日は、立春で暦の上では春を迎える日とされています。とはいってもかなり寒々とした空でしたが、新年になって始めてのお墓参りに行ってきました。ふと見ると霊園のモクレンの芽が柔らかい毛におおわれているのを見つけました。寒い冬からあたたかい春に向けてしっかりと準備を進めていたんだなと思うとうれしくなりました。きっと春には大きな見事な花を咲かせてくれるのでしょう。家の近辺にも梅の花が咲きだしています。明日は大雪との予報ですが、春の息吹を日ごとに感じます。そんなわけで今日は、明るいピンクのスウィ―トピーと真っ赤なバラ、そしてオレンジ色のガーベラをお供えしました。なんと一気にお墓が明るくなり春爛漫!ご先祖様たちにも是非春の息吹を感じてもらえればと思っています。そして、お墓参りの後の冷え切った体に暖かなお汁粉をいただきました。自分へのご褒美です(笑)!

このモクレンの木は、霊園内の私のお気に入りです。お墓参りに行くたびに必ず挨拶をします。

このモクレンの木は、霊園内の私のお気に入りです。お墓参りに行くたびに必ず挨拶をします。
2024年01月31日
これってチーズ?
昨日、ウズベキスタンの出張から帰国した娘が、見たことのないお土産を買ってきました。町の市場で買ったとのこと。丸くて白玉のような白いものはなんとチーズと言っていました。調べてみるとこれは「クルット」という食べ物でヨーグルトと塩を固めて干した乾燥チーズでした。かなり塩辛かったですが、おなかの調子を整えるのにいいようです。娘によると食事は、油を多く使った料理が多いそうで、胃を守り、消化を良くするためにもこのチーズはいいのかもしれませんね。そしてもう一つのお土産は、イチジクの乾燥した中にナッツが入っているもの。乾燥したイチジクはよく見かけますが、真ん中にナッツが入っているのは初めて見ました。こちらはなかなかおいしかったです。中央アジアは今までなじみがないですが、日本への関心は高いようです。これから私もウズベキスタンも含めて中央アジアの国々に関心を持っていきたいと思います。私の場合は、どうも食べ物の関心から入ることが多いようですが(笑)。

それにしてもこの「クルット」大きなものから小さいものまでサイズがみなまちまちで楽しくなります!ウズベキスタンの人々のおおらかさが伝わってきます!

それにしてもこの「クルット」大きなものから小さいものまでサイズがみなまちまちで楽しくなります!ウズベキスタンの人々のおおらかさが伝わってきます!
2024年01月15日
研究会ニュースレター巻頭言
本日、私が所属する研究会のニュースレターが送られてきました。先日、書き上げた私の巻頭言が第1面にでていてびっくり!でもせっかくまとめたので、皆さんに共有させていただけたら嬉しいと思います。少々、長いですが。エッセイ風にまとめたので、どうぞ楽しんで読んでみてくださいね!
研究会ニュースレター 1月号 巻頭言
ドイツと私
私とドイツとのつながりは2000年3月に始まりました。夫のドイツ駐在に伴い突然家族でドイツのデュッセルドルフに暮らすことになったのです。そしてなんと10年も暮すことに。その後帰国してから2024年の現在にいたるまで毎年2回はドイツを訪れ、年に約2か月ほど滞在する生活が続いています。長いドイツ暮らしの中で数えきれないほどたくさんの思い出がありますが、ここでそのなかのいくつか心に残るエピソードをご紹介したく思います。
まずは、ショッキングな出来事からです。渡独して半年後に言葉もわからない生活の中でストレスがたまったせいかリンパ節炎になってしまいました。高熱とのどの腫れがひどく急遽入院することに。まだドイツ語もおぼつかない状況での入院で車いすにのせられた自分の足が不安と恐怖からこきざみに震えていました。その震える足を手で一生懸命に抑えようとしていたのを今でも鮮明に覚えています。病院では英語を解さないドイツ人のおばあちゃんと同室になり、看護師さんたちもあまり英語がわからず、唯一意思疎通ができるのは担当医師だけでした。早く先生が来てほしい、そんな思いで1週間病院で過ごしました。それでも不思議なもので、腹をくくり観念すると大きな不安や恐怖心はなくなっていきました。生活の中で意思の疎通が全くできないという状況は生まれて初めてで壮絶なものがありましたが、今になって思えばとても貴重な経験です。
次は楽しいエピソードです。娘が現地の幼稚園に入園することになったのですが、その幼稚園は親参加型で毎週木曜の夜2時間ほど親同士の集まりがあるのです。まだ渡独したばかりで全くドイツ語が分からない私にとっては、何を話しているのかさっぱりわからずでしたが、何しろ毎回おいしいチーズとワインがでるのです。わからないドイツ語はまるでバックミュージックのように聞き、私はひたすらおいしいワインを飲みながらチーズばかり食べていました。そのせいか今でもワインとチーズが大好きです。
また、こんな嬉しいエピソードもあります。娘がドイツ現地校に入学することになり、入学式後、教室に保護者たちが集まり自己紹介をする時間がありました。当時の私は、ドイツに来て1年足らずでドイツ語も語学学校に行き始めたものの、まだ現在形しか習っていない状況です。過去形も未来形も使うことができず、「私も娘と一緒にドイツ語の勉強を頑張りたいと思います」という内容のドイツ語をたどたどしいながらもとびっきりの笑顔で発信しました。すると突然、教室内の親たちから大きな拍手が。あとで英語のわかる保護者の一人が、「ほとんどの日本人家族は日本人学校に子どもを入学させるのに、あなたたちがドイツの現地校を選んだのはとても勇気のあることで素晴らしいです」とほめたたえてくれました。暖かな大きな拍手。涙がでそうなくらいうれしく勇気づけられたのを覚えています。
最後は我が家の愛犬ブラッキーにかかわるエピソードです。ブラッキーは、雄のボーダーコリーでドイツのマールブルクという町で生まれ生後6週間で我が家にやってきました。土を掘り起こすことが大好きで、散歩中にふと目を離したすきに凄い勢いで散歩途中の家の庭に走りこみ土堀をしてしまうのです。(ドイツでは公園や広い敷地ではリードなしで散歩します)何度呼んでも出てきません。鼻を土で真っ黒にしたブラッキーをやっと捕まえるとそこには大きな穴が!そのたびに謝罪し、ある時には掘り起こしてしまった芝を買ってお返ししたことも。また、ドイツでは、家族が旅行に行くときに飼い犬をブリーダーさんのところに預けることがよくあります。ブラッキーも私たちが長い旅行中にブリ―ダ―さんに預けました。そこには、ブラッキーの親や兄弟、そしてたくさんの仲間たちがいてブラッキーにとってはいわゆる里帰りのようなものです。ある日2週間ほどの旅を終えブリーダーさんのところにブラッキーを迎えに行くとブラッキーは、「ブービー」とかいう違う名前で呼ばれていました。「ブービー」と呼ばれてもおかまいなしに元気に仲間たちとフィールドを走り回っているブラッキーを見て、思わず笑ってしまいました。
ほかにもドイツならではの楽しい、愉快な思い出がたくさんあります。そしてそんな思い出を共有する友もできました。私の人生の中で大きな意味を持つドイツ、これからもずっとつながっていきたいです。

大好きな街デュッセルドルフ!
研究会ニュースレター 1月号 巻頭言
ドイツと私
私とドイツとのつながりは2000年3月に始まりました。夫のドイツ駐在に伴い突然家族でドイツのデュッセルドルフに暮らすことになったのです。そしてなんと10年も暮すことに。その後帰国してから2024年の現在にいたるまで毎年2回はドイツを訪れ、年に約2か月ほど滞在する生活が続いています。長いドイツ暮らしの中で数えきれないほどたくさんの思い出がありますが、ここでそのなかのいくつか心に残るエピソードをご紹介したく思います。
まずは、ショッキングな出来事からです。渡独して半年後に言葉もわからない生活の中でストレスがたまったせいかリンパ節炎になってしまいました。高熱とのどの腫れがひどく急遽入院することに。まだドイツ語もおぼつかない状況での入院で車いすにのせられた自分の足が不安と恐怖からこきざみに震えていました。その震える足を手で一生懸命に抑えようとしていたのを今でも鮮明に覚えています。病院では英語を解さないドイツ人のおばあちゃんと同室になり、看護師さんたちもあまり英語がわからず、唯一意思疎通ができるのは担当医師だけでした。早く先生が来てほしい、そんな思いで1週間病院で過ごしました。それでも不思議なもので、腹をくくり観念すると大きな不安や恐怖心はなくなっていきました。生活の中で意思の疎通が全くできないという状況は生まれて初めてで壮絶なものがありましたが、今になって思えばとても貴重な経験です。
次は楽しいエピソードです。娘が現地の幼稚園に入園することになったのですが、その幼稚園は親参加型で毎週木曜の夜2時間ほど親同士の集まりがあるのです。まだ渡独したばかりで全くドイツ語が分からない私にとっては、何を話しているのかさっぱりわからずでしたが、何しろ毎回おいしいチーズとワインがでるのです。わからないドイツ語はまるでバックミュージックのように聞き、私はひたすらおいしいワインを飲みながらチーズばかり食べていました。そのせいか今でもワインとチーズが大好きです。
また、こんな嬉しいエピソードもあります。娘がドイツ現地校に入学することになり、入学式後、教室に保護者たちが集まり自己紹介をする時間がありました。当時の私は、ドイツに来て1年足らずでドイツ語も語学学校に行き始めたものの、まだ現在形しか習っていない状況です。過去形も未来形も使うことができず、「私も娘と一緒にドイツ語の勉強を頑張りたいと思います」という内容のドイツ語をたどたどしいながらもとびっきりの笑顔で発信しました。すると突然、教室内の親たちから大きな拍手が。あとで英語のわかる保護者の一人が、「ほとんどの日本人家族は日本人学校に子どもを入学させるのに、あなたたちがドイツの現地校を選んだのはとても勇気のあることで素晴らしいです」とほめたたえてくれました。暖かな大きな拍手。涙がでそうなくらいうれしく勇気づけられたのを覚えています。
最後は我が家の愛犬ブラッキーにかかわるエピソードです。ブラッキーは、雄のボーダーコリーでドイツのマールブルクという町で生まれ生後6週間で我が家にやってきました。土を掘り起こすことが大好きで、散歩中にふと目を離したすきに凄い勢いで散歩途中の家の庭に走りこみ土堀をしてしまうのです。(ドイツでは公園や広い敷地ではリードなしで散歩します)何度呼んでも出てきません。鼻を土で真っ黒にしたブラッキーをやっと捕まえるとそこには大きな穴が!そのたびに謝罪し、ある時には掘り起こしてしまった芝を買ってお返ししたことも。また、ドイツでは、家族が旅行に行くときに飼い犬をブリーダーさんのところに預けることがよくあります。ブラッキーも私たちが長い旅行中にブリ―ダ―さんに預けました。そこには、ブラッキーの親や兄弟、そしてたくさんの仲間たちがいてブラッキーにとってはいわゆる里帰りのようなものです。ある日2週間ほどの旅を終えブリーダーさんのところにブラッキーを迎えに行くとブラッキーは、「ブービー」とかいう違う名前で呼ばれていました。「ブービー」と呼ばれてもおかまいなしに元気に仲間たちとフィールドを走り回っているブラッキーを見て、思わず笑ってしまいました。
ほかにもドイツならではの楽しい、愉快な思い出がたくさんあります。そしてそんな思い出を共有する友もできました。私の人生の中で大きな意味を持つドイツ、これからもずっとつながっていきたいです。

大好きな街デュッセルドルフ!
2023年12月20日
Happy holidays!
今日は嬉しいことが大学でありました。2年前に受け持った学生が、休み時間にやってきて、来年無事に卒業する予定で、就職も決まり、来年から社会人になるとのこと。まるで我が子のようにとてもうれしい気持ちになりました。今、担当している学生たちもこれから、大学生活を終え、巣立っていくんだなあ、となんだかとても感慨深く感じました。彼らが少しでも授業で多くのことを学ぶとともに楽しい思い出をたくさん作ってほしいと願わないではいられません。そんな気持ちを胸に今日の今年最後の授業で、”I wish you a Merry Christmas and a happy New Year!"と大きな笑顔でメッセージを伝えました。皆、元気にHappy holidays!!!

大学のキャンパスにたくさんの寒椿が咲いていました。寒い冬に濃い緑と明るい赤の花。生命力を感じます!

大学のキャンパスにたくさんの寒椿が咲いていました。寒い冬に濃い緑と明るい赤の花。生命力を感じます!
2023年12月17日
プロに徹し事を運ぶ!
今日は、久しぶりにお墓参りに行ってきました。途中、立ち寄ったカフェと花屋さんでふと感じたことがあります。まずは、カフェでの出来事です。お財布に小銭がたくさんたまってしまい、たまたま現金払いだったので、お財布の中のすべての1円や5円玉も含めてトレーに載せてお願いしました。すると、あっという間に小銭を数えてくださり、お会計が迅速に終わりました。あまりの速さ、手際よさにびっくり。そして、道中ちょっと急いでいたので、飲みかけのカフェをテークアウトしようと思いカウンターに行くと、なにもお願いしないうちにテークアウト用のふたを用意してくれました。すぐにお客のneedsを把握して読み取り、行動するという迅速な判断も一つのskill だと思います。そんなわけでとても気もちよくカフェを後にしました。それから、お墓参り前にいつも寄る花屋さんでは、時間があまりなく、時間を気にしながらどの花にするか迷っていると適切なアドバイスをしてくれて、短時間でとても素敵な花たちを選んでくれました。おかげで駅から出る霊園行きのシャトルバスにも間に合いました。今日のカフェと花屋さんでの対応から得た教訓は、「仕事のプロに徹する」という事!彼らの対応は、迅速で手際よく、とても好感が持てました。それぞれが持ち場のプロに徹していけば、ことがスムーズに運ぶし、お互いに気持ちよく安心できるのではないでしょうか。私も学生たちに対して、彼らが求めているものをしっかり受けとめ、プロ意識を持って授業に臨みたいと改めて思いました。

お墓参りの後は、自分へのご褒美。黒蜜きな粉のアイスクリーム!

お墓参りの後は、自分へのご褒美。黒蜜きな粉のアイスクリーム!
2023年11月15日
迷惑をかけることも許される?
今日の夕刊の中で、心に残った箇所があります。
しんどいなあ、とか、辛いなあ、と感じたら、助けて、手伝って、休ませて、ともっと言っていいはずなのに。
そのせいで誰かに迷惑がかかるかもしれない?それぐらい、許されるよ。
そんな心配ばかりしているあなたみたいな人ほど、いつもよく頑張ってるんだから。たまには少しぐらい迷惑かけよう。
(作家 温又柔さんのエッセイから)
暮しのなかで、相手に迷惑をかけるから、悪いからという理由で、言えないとか頼めないこと、よくあるような気がします。これは友だち、そしてむしろ、家族間で多くありませんか。母もいつも「悪いわねえ。忙しい時にこんなことを頼んで」と、私に何か頼むとき、本当に申し訳けなさそうにしていました。こちらとしては、むしろ、言ってくれた方がうれしいし、はっきりとしていて助かることも多かったのですが。でも、いざ、自分が子どもたちに何かお願いしたいとき、どうも簡単に「手伝ってほしい」とはストレートに言えず、「手伝ってくれるかな?」というような遠回しの表現を使っているのです。全く母と同じだなあとつくづく思います。家族は親しい間柄ゆえに、お願いしたり、されたり、難しい面もあるような気がします。そして、独立し自分たちの生活を始めた子どもたちに対しては、どうも気を使ってしまうような‥‥でも、この記事を見て、本当にしんどい時は、素直に頼んでもよいのではと思いました。迷惑もかけられたら、うれしいこともあると信じて。

前回は、ドイツのマルクトのキノコのお店を紹介しましたが、今回は、チーズです!その場で希望のグラム数や大きさに切ってくれます。
しんどいなあ、とか、辛いなあ、と感じたら、助けて、手伝って、休ませて、ともっと言っていいはずなのに。
そのせいで誰かに迷惑がかかるかもしれない?それぐらい、許されるよ。
そんな心配ばかりしているあなたみたいな人ほど、いつもよく頑張ってるんだから。たまには少しぐらい迷惑かけよう。
(作家 温又柔さんのエッセイから)
暮しのなかで、相手に迷惑をかけるから、悪いからという理由で、言えないとか頼めないこと、よくあるような気がします。これは友だち、そしてむしろ、家族間で多くありませんか。母もいつも「悪いわねえ。忙しい時にこんなことを頼んで」と、私に何か頼むとき、本当に申し訳けなさそうにしていました。こちらとしては、むしろ、言ってくれた方がうれしいし、はっきりとしていて助かることも多かったのですが。でも、いざ、自分が子どもたちに何かお願いしたいとき、どうも簡単に「手伝ってほしい」とはストレートに言えず、「手伝ってくれるかな?」というような遠回しの表現を使っているのです。全く母と同じだなあとつくづく思います。家族は親しい間柄ゆえに、お願いしたり、されたり、難しい面もあるような気がします。そして、独立し自分たちの生活を始めた子どもたちに対しては、どうも気を使ってしまうような‥‥でも、この記事を見て、本当にしんどい時は、素直に頼んでもよいのではと思いました。迷惑もかけられたら、うれしいこともあると信じて。

前回は、ドイツのマルクトのキノコのお店を紹介しましたが、今回は、チーズです!その場で希望のグラム数や大きさに切ってくれます。
2023年11月07日
11月の花火!
日本の花火と言えば、夏の夜空に咲き乱れるという印象がありましたが、先日、大学の学祭で花火が上がると聞いて出かけました。暑くもなく寒くなく心地よい夜風に吹かれて夜空に繰り広げられる美しい花火を楽しみました。たったの10分ほどでしたが、大きな花火があがるとみな、「わぁ―!」と歓声を上げ、その場にいる人たちとの一体感を感じました。ところでドイツのデュッセルドルフにも5月に、Japan Tagという日本デーがあり、ライン川の河畔に大きな花火が上がります。ドイツの人も花火に関心があるようで、毎年多くの人でにぎわいます。聞くところによると、遠く日本から花火師が来るとのこと。ライン川にかかる橋のたもとから、花火を見る時いつもとてもノスタルジックな気分になります。そして、花火を見る人たちの歓声!花火は国を越えて、人びととのつながりを強く感じさせてくれる素晴らしい日本文化だと思います。

このライン川河畔に大きな花火が30分ほど打ち上げられます!

このライン川河畔に大きな花火が30分ほど打ち上げられます!
2023年10月27日
Omaはコックさん?
やっと金曜日になり、今、少しゆっくりする時間ができホッとしています。今週は、何と大学の授業に加えて、週1回のお手伝いが週2回に‼今週は、市の助産師さんの訪問があったり、母子で病院に行く、という新たなイベント(‽)が入ったとのことで急遽Omaの出番が増えました。私は、娘宅では、ひたすら、新生児を抱っこしたり、部屋や台所をきれいにしたリ・・・・・でも一番メインのお手伝いはご飯作りです。これが結構大変で、前の晩から献立を考え、それに必要な食材や調味料、調理器具があるか娘に確認を入れます。そして私の家にあり、使えそうな食材は持参し、ないものは娘宅に行く前に、お店で買い物するという手順です。また、前の晩に自宅で調理した副菜などがあれば、容器に入れて持っていくようにしています。用意する食材を確認したり、調理する分量もいちいち確認‼ お魚は何枚?お肉は何グラムぐらい?など。やはり、若いからか、よく食べるようで、多めに作ってほしいとのリクエスト!メニューを考え、買い出し、調理、片付け、まるでコックさんになった気分です。自宅ではなく、違った台所で調理するのも最初は勝手がわからず戸惑ったり。お鍋はどこ、ピーラーはどこ、生ごみはどこに捨てるの??質問だらけでした。今は、だいぶ慣れてきましたが。私もいろいろと経験を積ませてもらっています(笑)

頂いたオレンジ・シナモンとクローブの香りが、育児疲れ???を癒してくれます。

頂いたオレンジ・シナモンとクローブの香りが、育児疲れ???を癒してくれます。
2023年09月30日
昔の友、花たちと再会‼
今日は、お墓参りに行ってきました。お供えする花を求めて花屋に行くとなんと今年の夏に南アフリカで何度も目にした南アフリカ原産の花々、プロテア、ピンクッション、ストレテア(極楽鳥花)が並んでいました。これらの花は、南アフリカの旅で特に私が大好きになった花たちで、なんだか、昔の友に再会したような、とてもうれしい気持ちになりました。花屋さんに聞くと原産は南アフリカですが、これらはみな、日本でも生産されているとのことでした。懐かしい花との出会い、これもご先祖様からの心配り!と感じました。お墓には、秋を感じさせるコスモスとリンドウの花をお供えしました。長くて暑かった今年の夏。ご先祖様たちにも思わず、「お疲れさま!!いよいよ秋の到来です。秋の花たちを楽しんくださいね」と声を掛けました。

大好きな南アフリカ原産の花たちが勢ぞろい!!

大好きな南アフリカ原産の花たちが勢ぞろい!!
2023年09月22日
秋のsemester が始まりました!
今日から大学での担当教科の授業が始まり、100分授業を3コマしました。久しぶりに学生たちの元気な顔を見て、自分も大きな声を出し、すっきりしました(笑)。そして嬉しかったのは、大学の先生仲間たちと再会できたことです。夏休み中に旅をしたり、研究をしたり、自分の国に一時帰国したり、それぞれがいろいろな活動をしていて話を聞くのも刺激的!様々な世代の人たちや違った職種に携わっている人たちとのコミュニケーションも楽しいですが、大学という場を共有する仲間達との何気ない話は、元気ややる気を与えてくれます。秋のsemesterがはじまりました。元気な学生たちに負けないくらい、パワフルにしっかりと楽しい充実した授業を提供できたらと思っています。

ケープタウンの花市場で見たピンクッションの花‼針山のような姿から、Pin cushionと呼ばれているとのこと。こちらも南アフリカ原産です。
ユニークな個性を持つ花で魅力的ですね。学生たちも個々違います。かれらの個性も大切にしていきたいと思います。

ケープタウンの花市場で見たピンクッションの花‼針山のような姿から、Pin cushionと呼ばれているとのこと。こちらも南アフリカ原産です。
ユニークな個性を持つ花で魅力的ですね。学生たちも個々違います。かれらの個性も大切にしていきたいと思います。
2023年09月20日
お墓参り:花との出会い!
今日は都心にあるお墓参りに行ってきました。いつものように今日はどんな花をおそなえしようかなと花屋さんを覗くとかわいらしい小さなピンクの花をたくさんつけたものが目に留まりました。名前は「ワックスフラワー」!小花ですが茎はしっかりした「枝もの」になっています。なんだかアンバランス感じがしてますます気に入りました。調べてみるとオーストラリアや南アフリカ原産だそうです(南アフリカに行ったときには、気が付かなかったかな?)柑橘系の香りもふーっとしてきました。その花たちに淡いピンクのスプレーマムをたすことに決めました。お墓参りに行くたびに新しい花との出会いがあります。御先祖様たちにとってもいろいろなお花を楽しんでもらえればと思っています。そして、お墓参りを終えて、帰り際に白と赤の彼岸花が!まるで「今日は来てくれてありがとう!」と言ってくれているような気がしました。

